こんにちは、WAGYUソムリエの肉太郎です!
今回のテーマは「黒毛和牛の雄雌の性別で肉質の違いとかはあるの?」について。
種付けをして繁殖させての繰り返しがあって、美味しい黒毛和牛を常にご提供することができます。
今回は、その両主役!雄牛と雌牛にスポットを当てます!
うししししーー!
それでは早速いってみましょうー!
と、そのまえに…
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【前回のおさらい】
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品種改良や歴史について語るなか、
黒毛和牛って雄と雌がいるけどどちらが食用とか決まりがあるの?
とゆー疑問も出現!
雄雌で何か違いはあるのでしょうか?
とある焼肉店での話から…
先日、とある有名な焼肉屋さんで食事しながら店員さんと話していると
「当店は黒毛の雌(メス)しか仕入れしないんですよ」って話がありました。
その時、歴史が動いた…ではなく、同席者の反応が分かれました。
A氏「おー、こだわってますねぇ!」
B氏「ん?…なんの話だオ?(キョトン)」
今食べてる牛肉の性別が気になったことがある人ってどのくらいいるんだろう。
気になった人は……マニアか予備軍です
牛の性別で何か違うの?
一般的には雌牛のほうが高く取引されています。
その理由は、雌牛のほうが「皮下脂肪が多く」「肉質がきめ細かく」「柔らかい」からです。
一方、雄牛は皮下脂肪は少なく、筋肉が発達しやすいため、肉質も硬めです。
え!?だったら雄牛って食用されてないの?
雄牛の肉が硬いんなら、雌牛ばっかり食べられちゃうんじゃ!?
いいえ。
答えは、雄牛は「去勢」することで雌牛と同じ肉質に近づけられているのです。
もちろん繁殖させるための雄牛は種牛として育てられますが、それ以外の食用雄牛はみんな去勢されます。
雄牛は体が大きくなりやすいので、一頭から取れるお肉の量が増えるのが特徴です。
性別以外の牛の分類について
さきほど雄牛の去勢について触れましたが、他にも牛の分類があります。
1.未経産牛…出産未経験の雌牛
2.去勢牛…去勢された雄牛
3.若雄牛…種牛などの去勢されてない雄牛
4.経産牛…出産経験のある雌牛(平均6-8回出産)
5.廃用牛(乳廃牛)…家畜としての役割を終えた雄雌牛
肉質もこの順番になるそうです。
ちなみに乳用牛も乳廃牛などの理由で食用になることがあります。
白黒まだら模様のホルスタインの雄牛の去勢は「ホル抜き」と呼ばれ、ホルスタインの玉抜きが語源だそうです。
あらためて「命をいただくありがたさ」を痛感してしまいますね。
まとめ
今回は「黒毛和牛の雄雌の性別で肉質の違いとかはあるの?」についてお伝えしました。
ポイントをギュギュウ~ッと整理!
- 雌牛が肉質としては一番上質です。
- 雄牛は去勢することで雌牛の肉質に近づけています。
- 出産を経験した経産牛や廃用牛も食用になる。
- 白黒まだら模様のホルスタインの乳牛も食用になる。
次回のテーマは「黒毛和牛の凄さ!【日常編】」をお伝えするのでお楽しみに!
以上、WAGYUソムリエの肉太郎でした!