こんにちは、ブログ担当の「なお」です!今回は、ジャパニーズウイスキーについて。
記事タイトルの結論からお伝えしますが、2021年の4月に、ジャパニーズウイスキーの基準が設けられたそうですヨ!
その基準が決められた経緯や背景についても、わかりやすくまとめてみたつもりです!
どうぞ最後までお付き合いください!
目次です
まずは世界の5大ウイスキーをご紹介!
ウイスキーの始まりにサラッと触れると、1494年のスコットランド王室の文献に記録がされているのが一番古いとのことですが、それ以前から造られていたと考えられています。
では現代における、世界を代表する5大ウイスキーの国と名称について紹介します!
ウイスキーは、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダといった地域で長い歴史を持ち、独自の製法や風味が形成されてきました。
しかし、ここ数十年でウイスキーの世界地図に新たな地名が加わったといわれています。
それが「日本」です。
日本で造られたウイスキー(ジャパニーズウイスキー)は、四季があることで、その緻密な製法と独自の風味を醸し出し、世界中から注目され、今や5大ウイスキーの一つとして名高い地位を築いています。
それでは、世界的に有名な国と、その「呼び名」について触れていきましょう!
スコットランド(スコッチウイスキー)
ピート煙を使用した麦芽の乾燥により、スモーキーな香りが特徴。
・リージョンによって風味が異なり、ハイランド、ローランド、アイラなどが代表的。
スコッチウイスキーって聞いたことありますが、スコットランドのウイスキーだったんですね!
アイルランド(アイリッシュウイスキー)
一般にピートを使用せず、まろやかな風味が特徴。
・ トリプルディスティレーション(三度蒸溜)を行うことが多い。
アメリカ(バーボンウイスキー)
内面を強く焦がした新樽で熟成させるため、カラメル風味やウッディな香りが特徴。
・ 法律で原材料の51%以上をコーン(トウモロコシ)とすることが規定。
バーボンも聞いたことあります!アメリカのウイスキーのことだったなんて……
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カナダ(カナディアンウイスキー)
ライ麦を主成分とし、軽く穏やかでバランスの良い風味が特徴。
・アメリカのライウイスキーとは異なり、スパイシーさは控えめ。
日本(ジャパニーズウイスキー)
華やかな香りと、穏やかでバランスの良い味わいが特徴。
・精巧な製法と日本の四季折々の自然環境が影響を与える。
以上の5ヶ国はウイスキー製造において特に重要な地位を占めていますが、他にもインド、台湾、オーストラリアなど、多様な国や地域でウイスキー製造が盛んに行われています。
ジャパニーズウイスキーの定義はいつから始まったの?
もともとは、定義される前の「ジャパニーズウイスキー」が曖昧過ぎたために、日本洋酒酒造組合という組織が規約をつくり、2021年4月に施行されることとなりました。
これまでは「日本で作ったウイスキー」=「ジャパニーズウイスキー」という認識だったようです。
※のちほどちょっと詳しく説明します。
ウイスキーが世界的な人気もあいまって、日本のウイスキーが売れて売れて品薄になり、価格も高騰する状況を見据えてキチンとした基準をつくろう、という流れになったみたいですね。
それでは、ジャパニーズウイスキーとは何か?
その定義を見ていきましょう。
以下に、日本洋酒酒造組合によるジャパニーズウイスキーの自主基準を箇条書きでまとめました。
- 日本国内で「糖化・発酵・蒸留」の全てを行うこと
- 700リットル以下の樽で3年以上、日本国内で熟成させること
- 原材料には麦芽・穀類、日本国内で採水された水を使用すること(※麦芽使用は必須)
- アルコール度数が40%以上であること
- ボトリングは日本国内で行われること
- カラメルの添加はOK
なるほど!あくまで自主基準となっていますが、明確な基準を設けた方が、消費者としては、わかりやすくて良いですね!
ジャパニーズウイスキーの基準施行について
「ジャパニーズウイスキーの表示に関する基準施行に当たって」
という文書を発行していますが、要点をまとめると以下のようになります。
- 日本のウイスキー製造は、約100年の歴史を持ち、現在では世界中で多くの支持を得ています。
- しかし、最近では外国産の原酒だけを使用したウイスキーがジャパニーズウイスキーと称して輸出される事例や、酒税法上ウイスキーと認められない製品が海外でウイスキーとして販売される等の問題が生じ、消費者に混乱をもたらしているという認識があるそうです。
- 日本のウイスキーは、スコッチウイスキーを手本に始まり、日本独自のブレンド技術を発展させました。原酒交換の習慣がない日本では、各製造者が競いながら多様な原酒を自社で造り出す技術を確立しました。
- このような努力は、日本の飲酒文化を豊かにし、世界中の人々からの支持を得ています。これは製造者にとって大きな誇りであり、感謝の念を抱いているようです。
- そこで、日本洋酒酒造組合は、ジャパニーズウイスキーの定義を明確化し、消費者の混乱を避けるとともに、日本独自のウイスキーの価値を引き続き伝えることで、業界のさらなる発展を目指していると述べています。
定義される前のジャパニーズウイスキーって?
- 日本国内で製造されたウイスキーが「ジャパニーズウイスキー」と認識されていました。
- モルト原酒やグレーン原酒、その他のアルコールが使用されていました。
- 日本で製造されたウイスキーだけでなく、海外から輸入された原酒をブレンドしたものも「ジャパニーズウイスキー」とされることがあった。
これら、「産地・製法・素材・原料」についての曖昧さが、2021年のジャパニーズウイスキー定義の施行につながったと考えられます。
調べてみると、具体的な製法や使用原料についての制限は特になかったため、色々な製法や原料で作られたウイスキーが市場に出回っていたようですね。
この基準の制定によって、元々「ジャパニーズウイスキー」と名乗っていた銘柄が、名乗れなくなっちゃいますね。
消費者にとって「安心・安全・わかりやすい」になってくれた方が助かる気が…
ジャパニーズウイスキーの誕生と成長!歴史的背景について
日本でウイスキーが誕生した、時代背景なども含めて時系列でまとめてみました!
ウイスキー製造の始まり(1920年代)
ジャパニーズウイスキーの歴史は約100年前、竹鶴政孝がスコットランドのウイスキー製造技術を学び、日本に持ち帰った1920年代に遡ります。
竹鶴はサントリーの前身である「鳥井信治郎商店」で、スコットランド式のウイスキー製造を始めました。
これが日本最初の本格的なウイスキー蒸溜所、山崎蒸溜所の誕生に繋がりました。
ニッカウヰスキー設立(1934年)
竹鶴はその後、ニッカウヰスキーを設立し、余市に蒸溜所を建設しました。
これが日本で2番目のウイスキー蒸溜所となり、日本のウイスキー製造はサントリーとニッカによって主導されるようになりました。
日本独自のウイスキー文化の形成
初期のジャパニーズウイスキーはスコッチウイスキーを模倣していましたが、徐々に独自の風味と特性が現れ始めました。
日本独特の気候、製造技術、原料の違いがウイスキーの風味と品質に影響を与え、日本独自のウイスキー文化が形成されていきました。
国際的評価の獲得(2000年代)
2001年、ニッカのYoichi 10 Years Oldが世界的なウイスキー賞で最優秀シングルモルトに選ばれ、日本のウイスキーが世界的に注目されるきっかけとなりました。
以降、日本のウイスキーは多くの賞を受賞し、その品質と独自性が世界中で認められるようになりました。
「ジャパニーズウイスキー」の定義確立(2021年)
2021年、日本洋酒協会がジャパニーズウイスキーの定義を明確にし、日本で製造されたウイスキーの品質と独自性の保護、消費者向けの透明性を提供するための重要な一歩となりました。
この定義により、ジャパニーズウイスキーはさらにその地位を確立し、日本独自の文化として世界に認識されるようになりました。
にくたらしで提供しているジャパニーズウイスキーを紹介します!
ウイスキーのハイボールやロック割は、ビールに次いで、赤ワインと並ぶほど、人気のドリンクメニューになります!並び順はお店のメニュー表通りにしてみました!
響 -ブレンデッド-
国内最高級のブレンデッドウイスキー。
その原酒は、山崎蒸溜所・白州蒸溜所・知多蒸溜所の物が使われ、華やかで柔らかくバランスの取れた味わいの造りです。
山崎 -シングルモルト-
京都郊外・天王山の麓、日本最古の蒸留所。
世界的な大会で最高賞を取るなど、非常に高評価の一本です。
白州 -シングルモルト-
山梨・南アルプス甲斐駒ケ岳の麓、世界でも稀な『森の中の蒸留所』
爽やかな香りと軽快な飲み口は食中酒としても最高の一本です。
知多 -シングルグレーン-
愛知・知多半島、グレーンウイスキーの蒸溜所。
軽い味わいと、ほのかな甘い香りが特徴のシングルグレーン
富士 -シングルモルト-
大御所のビールメーカー、キリン史上最高峰のジャパニーズウイスキー。
約50年の歳月をかけて磨かれた富士の伏流水を使い、
富士御殿場蒸溜所のモルトウイスキーのみでブレンドされています。
発売は何と、2023年の5月になります!
竹鶴 -ピュアモルト-
ニッカウヰスキー創業者『竹鶴政孝』の名を冠したピュアモルトウィスキー。
伝統の技と心でブレンドされた、香り高く・飲みやすく・豊かな味わい。
「ジャパニーズウイスキー」その定義の問題点について
新たなジャパニーズウイスキーの定義は業界と消費者の間で一部議論を巻き起こしているようです。
ここでは、その主な問題点と影響をまとめてみます。
日本国内での製造要件
ジャパニーズウイスキーと呼べる製品は全ての製造過程が日本国内で行われるべきという新定義が提出されました。
これにより、日本国外から原料や樽を輸入して製造したウイスキーは「ジャパニーズウイスキー」と名乗れなくなる可能性があります。
特に小規模な蒸溜所にとっては、この要件は大きな制約となる可能性があります。
既存製品への影響
これまで「ジャパニーズウイスキー」として販売されてきた一部の製品が、新たな定義を満たせずにその名を名乗れなくなる可能性もあります。
これは消費者に混乱をもたらし、それまでの製品への信頼を揺るがす可能性があります。
品質と信頼性の向上
一方で、新たな定義によってジャパニーズウイスキーの品質と信頼性が高まる可能性もあります。
消費者は製品選択においてより明確な情報を得られるようになり、日本国内で完全に製造されたウイスキーに対する信頼性や評価も上がると考えられます。
未来への影響
新たな定義がジャパニーズウイスキー業界にどのような影響を及ぼすかは、これからの動向を見守る必要がありそうですね。
定義の適用とその結果については、引き続き議論が続くことでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「ジャパニーズウイスキー」を世界的なブランドとして確立するためには、キチンとした定義があった方が混乱を避けれるので良いと思います。
「粗悪品」みたいなものが混ざってしまうと、ジャパニーズウイスキーの信頼にも関わると思うので、しっかりと今後の推移を見守りたいですね!
あくまで自主基準なのでジャパニーズウイスキーを「名乗ったもん勝ち」みたいになってしまうのも、どうかとは思いますが…汗
記事をまとめるとこんな感じ!
- ジャパニーズウイスキーは世界5大ウイスキーのひとつだよ。
- 2021年4月にジャパニーズウイスキーの新定義を確立したよ。
- もともとは定義もなかったんだよ。
- だから混乱してる部分もあるよ。
- 日本のウイスキーの始まりは1920年代だよ。
以上、ブログ担当の「なお」でした!
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